今から約40年前、当時高校生の私の周りでは、男子校ということもあってか全国の男の子が夢中になっていたおニャン子クラブに心奪われる者が多かった。私はおニャン子クラブにはそれほどで夢中にはならなかったものの、アイドル全盛の時代ということもあり、アイドルに夢中になっていた。特に岡田有希子さん、本田美奈子さん、太田貴子さん、相楽晴子さん、本田理沙さんに恋い焦がれた高校時代でした(黒歴史?)・・・当時は東北にもちょくちょくアイドルを招いたイベントも多く、コシナCT-1Superに望遠ズームとテレコンバーターを着けて激写?してました。
そんな高校時代も終わりを迎える頃、小学生の頃からの友人が私の家でギターの演奏を披露してくれたのです。実は友人はお兄さんの影響で小学生の頃からギターを弾いていたらしく、その姿は単純に「カッコイイ!」。いつも一緒にアニメやアイドルの話しで盛り上がっていた友人の意外な一面を発見! 友人は私のリクエストに応えてくれ色んな曲を弾いてくれました。私が目を輝かせて見ていると、友人はひと言「弾いてみる?」。私は友人のギターを触らせてもらってドキドキしながら・・・ ま、当然弾けるはずもなく、でも弦を「ジャラーン🎵」と弾いた瞬間私の中で何かが変わったのを感じました。
友人は3月末には就職で東京へ行く予定でそれまでの1ヶ月弱使っていないギターを貸してくれました。その ギターはレフティ。そう、友人は左利き。因みにごく平凡な私は右利き。でも友人のギターを弾く姿に憧れた私はその左用のギターで練習しました。そして友人から左利きに構えて弾くギタリストを教えてもらって知ったのが「ジミヘン」、そう「ジミ・ヘンドリックス」。当時アイドルしか聴いていなかった私にはただただ衝撃でした。「ジミヘンの様に弾きたい」無謀とも言える私の言葉に友人は耳を傾けてくれ、色々と教えてくれて東京へ旅立っていきました。その後私は地元の大学へ進学し、ギターも無いことから中古のギターを購入。とりあえず安ければ何でもいいか的な考えで買ったフライングVタイプ。よく考えれば解っただろうに勢いで買ったフライングVタイプ、座って弾くにはとにかく弾きづらいギターでした・・・その失敗がきっかけでその後の人生で何か購入しようとした時にはしっかりと調べてじっくりと考えて購入するようになった気がします。
座った態勢では弾きづらいと感じつつもちょこちょこ練習しながら気がついたのは、「ジミヘンははじめでのオレには難しすぎるっちゃねや」(標準語でジミヘンは初心者の私には難しすぎるな)ということ。今みたいに気軽に動画とか検索して参考にってことも出来ずに三歩進んで三歩下がるようなもう足踏み状態でした。そもそもアイドルしか聴いていなかった私がいきなりジミヘンって・・・無謀以外のなにものでもありませんでした。
で、「ちょっと邦楽ロックでも聴いてみっぺが」(標準語でちょっと邦楽ロックでも聴いてみようか)と出逢ったのが「レッドウォーリアーズ」「ストリートスライダーズ」「ブルーハーツ」❗ホント私にとってはものすごい刺激的な出逢いでジミヘン以上に夢中になりました。特にRED’Sとスライダーズは今でも聴いてるほど大好きです。シャケのザクザク切り込むようなキレのあるギターの音色、ハリーの蘭丸と対話するかのような絡みのギターに当時技術的なことは良くわかりませんでしたが(今もわかってませんが・・・)とにかくシャケとハリーのギターの音に惚れちゃってました。
それから狂ったようにギターの練習に没頭し・・・・・・となれれば良かったのですが、貧乏学生でバイト三昧だったり当時はバイクが好きだったので峠に行ったりと、ギター一色の生活になるような環境でもなく練習もほどほどに。腕前といえば未だに人様の前で披露できるようなものではなく自己満足レベル・・・でもそれで良いんです。ゆっくりまったりが私のペース。楽しんでいこうと当時から思ってました(苦しい言い訳ですね笑)今もそのスタンスに変わりはなく、これからもゆっくりまったり楽しんでいきます🎸写真は、大学1年生の時にオーダーしたESPのストラトタイプ。改めて紹介させていただきます。